3月11日の東日本大震災から約1ヵ月が過ぎ、全国各地で各方面から様々な震災復興支援活動が行われている様子を目にします。
私たち「感動創造研究所」も「自分たちに出来ることをやりたい!」との思いから、『子供たちの心のケアを!』をテーマとして、「移動絵本ライブラリー」というボランティア活動をはじめました。
その第1弾として4月18日、東京ビッグサイト西ホールの避難所を訪問しました。
まず「移動絵本ライブラリー」とは、
ダンボールの組立式本棚と約380冊からなる絵本で構成されており、
もともとは科学館などでの企画展に展開していました。
本棚はしっかりとしたつくりですが、軽量で、組立や移動はとても簡易になっています。
そのためスペースの限られた避難所や様々な条件の場所で展開が可能なものです。
今回訪問した際は
子供たちも見慣れないものに興味津々で待ち切れなかったのか、
絵本を並べたり組み立てたりする準備の段階からお手伝いをしてくれました。
絵本コーナーには緑色のパンチカーペットを敷いて、座ったり寝転んだりできるようにしました。
子供たちがカーペットを敷くのを手伝ってくれています。
ダンボール本棚を組み立てているところです。
今回は5メートル四方のコーナーをつくりました。
絵本コーナーができあがると、早速子供たちが集まってくれました。
スタッフの膝のうえで好きな絵本を読んだり、
私たちが読み聞かせをしたり、
逆に子供たちが私たちに読んでくれたりしました。
また絵本だけではなくお絵かきをし、 上手に描けた絵は長机に貼ってみんなに見てもらいました。 最後には鬼ごっこもはじまり、あまりの子供たちの元気さに スタッフの私たちのほうがヘトヘトになってしまいました。 今回の移動絵本ライブラリー実施を通じて 避難している子供たちにとって今いちばん必要なものは コミュニケーションなのではないかなと感じました。 絵本に限らず、お勉強を教えてもらうことやお話を聞くことでもよいのかもしれません。 遊ぶためのおもちゃは避難所にありました。また私たちは絵本をもっていきましたが、「もの」がそこにあるというだけでなく 私たちのお手伝いを楽しそうにしてくれたことや 絵本を読んでもらうだけではなく読み合うこと 上手に描けた絵を嬉しそうみんなに見せてまわることなど 必ずそこにはコミュニケーションがあったように思いました。 すでに今回の避難所にはキッズコーナーがあり、子供たちのケアをするボランティアさんがいらっしゃいましたが、 その方々からも日々子供たちと接しているなかで 遊んでくれる人や叱ってくれる人の必要性を感じているとのお話も伺いました。 今回は私たちも初めて避難所を訪問しましたが こうした子供たちとの触れ合いのなかで、子供たちの予想以上の元気な姿や笑顔を見ることができました。 私たちはこれからも引き続き、被災された子供たちの心のケアとして、移動絵本ライブラリーを実施していきたいと思います。