開催期間 2011.7.15‐7.26
せんだいメディアテーク 5Fギャラリー3300c
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4月より、震災復興支援ボランティアとして
「移動絵本ライブラリー」を行っておりますが
今回もその一環として、被災地仙台で開催する
『よみがえれ!子どもの笑顔・元気展‐絵本作家からのメッセージ』
(同時開催『絵本カーニバル』)へ行ってきました。
2011.7.14 会場設営
『よみがえれ!子どもの笑顔・元気展‐絵本作家からのメッセージ‐』
(同時開催『絵本カーニバル』)は、
6月22日‐7月10日に塩竈(ふれあいエスプ塩竈)
7月15日‐7月26日は仙台(せんだいメディアテーク)
での開催です。
今回は、感動創造研究所では
「移動絵本ライブラリー』で使用している絵本約200冊と
本棚什器7台を持って仙台会場に入りました。
会場は、「絵本の原画展」「宮沢賢治展」「絵本カーニバル」
「科学絵本コーナー」で構成されており
発起人の目黒実さんをはじめ、「プランニング開」さん、「メリーゴーランド」さん
「NPO法人絵本カーニバル」さんほかたくさんの方々の協力のもと
できあがっています。
また、震災から4カ月が経過し
まだまだ復興へは時間を要する状況の中で
こういった展覧会が東北の情報発信・交流の拠点である
「せんだいメディアテーク」で開催できることは
復興へ向けての大きな一歩となるのではないかと期待していました。
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せんだいメディアテークの6Fと7Fは地震の被害を受け
現在も改修中です。
設営日の7月14日、スタッフ全員の顔合わせを行い
各チームが協力しあい設営を行いました。
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仙台も東京とかわらず暑い日が続いており
熱中症などに気をつけながらの設営でしたが
その途中1度やや大きな地震があり
ガラスから離れ作業を中断する場面もありました。
復興へ向けての各方面たくさんの人たちが活動を続ける中
まだまだ余震の心配が続いていることを実感しました。
休憩中には、仙台や福島に住むスタッフと震災の状況についての話を
直接聞くことができました。
震災から4カ月が経過してもまだまだ震災後のまま
手つかずの場所はたくさんあること
避難生活を続けている方々も多くいること
中には原発から10kmのところに住んでいたスタッフもおり
現在も家族はそれぞれ避難生活をいていることなど
"生の声"から現状をリアルに感じました。
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感動創造研究所のコーナー設営の様子。
他のチームの方に什器の組立方法を説明しています。
2011.7.15 開催初日
オープンは午前10:00。
平日ということもあり、オープン時の客足はそれほど
多くはありませんでしたが、
午後になると徐々に来場者も増えてきました。
この日は河北新報社の取材もありました。
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宮沢賢治展の様子
宮沢賢治展では、「注文の多い料理店」や「銀河鉄道の夜」
などの本に限らず、詩やオルゴールなども展示しています。
岩手出身の宮沢賢治の代表作「雨ニモマケズ・・・」は
これから復興に向けて頑張ろうとしている東北の方々の心に
響くことだと思います。
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絵本カーニバルの様子。
絵本カーニバルは2005年より九州を中心に全国各地で行われており
東北にも今回やってきました。
とてもかわいい机や椅子も置かれ、
子どもたちはその場でゆっくり絵本を読むことができます。
大人にとっても懐かしい絵本がたくさんありました。
目黒さんは
「絵本と出会えるのは、子どもの時、親になる時、孫ができる時。
その時その立場で絵本を通じてふれあいができる」
とおっしゃっておりました。
絵本は大人が改めて見ても実におもしろいです。
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科学絵本コーナー。
感動創造研究所のコーナーは
「移動絵本ライブラリー」でも使用しているダンボール什器と、
目黒さんセレクトの科学絵本。
どこへ行っても簡単に組立られます。
当初はカーペットを敷いて、子どもたちが靴を脱いで座って
絵本を読めるように計画していましたが、
地震が起きた際に避難が速やかにできるようにとの配慮から
計画していたレイアウトを現場で変更しました。
余震に備え、安全第一。
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子どもだけでなく大人にも懐かしい絵本
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せんだいメディアテークの1Fエントランスでは絵本の即売会も
行われています。
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最終的に初日は平日にも関わらず
500人もの来場者がありました。
展覧会を見終わったあとの来場者の方々から
「こういったイベントは初めて体験しました。とてもおもしろかったです。」
という感想を多くいただき、とても大きな反響でした。
開催2日目の7月16日と翌17日には
東北六魂祭という東北6県を代表するお祭りが仙台に
一堂に集まったイベントが行われ
観光客が予想以上につめかけ、
一時街の中心部は身動きがとれないほどの賑わいだったようです。
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発起人の目黒実さんと感動創造研究所スタッフ
感動創造研究所として今回このような展覧会に協力できたことを嬉しく思い
またこれから東北の復興に向けてその大きな第一歩となることを願う一方
少しでも東北の方々のお力添えになれればと思っています。